時計 2021 3 7
私は、長年使ってきたアナログ式の腕時計をやめて、
「アップル・ウォッチ」のような腕時計型の情報端末にするか考えています。
このようなスマートウォッチは、詳しく知りませんが、
心電図、心拍数、血圧などを測定できるという話を聞きました。
中高年になってくると、健康のことが心配になります。
スマートウォッチが健康管理に役立つならば購入したくなります。
本来ならば、腕時計を買うのは、時計売り場ですが、
スマートフォン売り場で時計を買う時代になるのでしょうか。
しかし、このような動きになると、
日本の産業は、大きな打撃を受けます。
実は、日本は、腕時計の製造は、世界トップレベルでしょう。
最近、アップル社は、
「アップル・カー」という電気自動車にも関心があるというニュースがあります。
テスラ社が、電気自動車をスマートフォンのようにしたので、
つまり、「走るスマートフォン」のようになったので、
当然、アップル社も、黙って見ていられないでしょう。
かつて、製造業においては、日本企業が絶好調であり、
アメリカの製造業は、大打撃を受けましたが、
今度は、「製造業のソフトウェア化」によって復興しています。
もう「作れば売れる」という時代は終わったのです。
ソフトウェアの支援によって、いかに使いやすいかを競う時代になったのです。
かつて、ソニーの「ウォークマン」によって、
世界の人々がウォークマンに夢中になりましたが、
今となっては、夢幻のように思えます。
PCと車 2020 1 19
昔話をしましょう。
1980年代の後半において、
NEC(日本電気)は、コンピューター業界において、
日本どころか、世界においても存在感がありました。
パソコン業界においては、王者と言えたでしょう。
当時のパソコンといえば、NECのPC98シリーズでした。
PC98シリーズの市場シェアは、9割を超えていたと思います。
そのため、ソフトウェア業者は、
PC98仕様でソフトウェアを開発していたのです。
しかし、風向きが変わるのは、
「Windows」というOSの登場です。
Windowsが動けば、
パソコンというハードウェアは、
どこのメーカーでもよいということになったのです。
ソフトウェアは、Windows上で動くからです。
こうなると、中小のメーカーでも、
パソコンというハードウェア市場に参入ができて、
実際に、中小業者が大手企業になった事例があります。
Windowsという共通の土台を作った結果、
パソコン業界は、劇的な変化がありました。
そもそも、パソコンという規格を考えた「IBM」が、
パソコン業界から撤退するという衝撃的なニュースがありました。
Windowsという共通の土台がなかった時代は、
ソフトウェアは、ハードウェアのオマケという存在だったのです。
つまり、ハードウェアメーカーが主役、ソフトウェア業者は脇役だったのです。
今や、その立場は逆転して、ハードウェアメーカーは従属的な存在になりました。
さて、自動車業界も、その可能性があります。
自動運転ソフトウェアが、「Windows」のような存在になれば、
自動車メーカーは、従属的な存在になります。
つまり、自動車業界における「マイクロソフト」が出現するでしょう。